MAPPAはなぜ「チェンソーマン」を独自出資したのか?一人会社 vs 複数人会社
2022/11/4

チェンソーマンは放送開始以来、ファンにたくさんの驚きと話題を届け続けています。
第1話のエンディングテーマ「Chainsaw Blood」が流れた後、大きく「MAPPA」のロゴが表示されるのを見て、感動すると同時にふと思いました――
あれ?「チェンソーマン製作委員会」じゃないの?
日本のアニメをよく見る方なら、「製作委員会」という言葉に馴染みがあるはずです。進撃の巨人なら進撃の巨人製作委員会、SPY×FAMILYならSPY×FAMILY製作委員会、といった具合です。
気になって調べてみました。
製作委員会は、日本でよく見られるアニメ・ゲーム・映画の製作形態で、出版社、テレビ局、アニメ制作会社、代理店、広告主など、複数の企業がそれぞれ資金を出し合い、委員会を結成して共同で発行・製作する方式です。
資金が多ければ物事は進めやすくなりますが、利益を分け合うのは難しくなります。また、多くの人がお金を出している分、意見も多くなり、必ずしも一つの意向だけで物事を進められるわけではありません。
そんなとき、どうすればよいのでしょうか?

藤本タツキという強力なIPを得て、MAPPAは独自出資を決断しました!声優も、音楽も、作風も、すべて自社で決める!成功すればMAPPAの実力の証明となり、失敗すればすべて自社の責任として、ファンから批判を受けることになります。
MAPPAのこの決断は、起業時に多くの人が悩む問題を思い出させてくれました。
一人で会社を設立すべきか?それとも友人と共同出資して経営すべきか?
一人会社の利点は、すべての意思決定を自分で下せることです。スピーディーかつ的確に、あなたが唯一の株主であり、成功も失敗もすべて自分で引き受けます。
友人や他の投資家と共同経営する場合、自分の出資額が他の人より少なければ、基本的に意思決定権は他の人に移ります(もちろん実務上は、種類株式の発行や有限責任事業組合(LLP)の活用など、工夫の余地はあります)。
しかし、「一人なら速く進めるが、みんなでなら遠くまで行ける」とも言います。お金がないのに無理をして突き進むのも、お金さえあれば必ず成功するというのも違います。どう経営していくかは、会社を始める前にしっかり考えておくべきことです。
アニメを見ていただけなのに、会社の作り方の話になるとは思いませんでした(笑)。
日本のアニメ製作委員会が実際に法人組織として設立されているのか、税務や運営がどうなっているのかについては、正直なところあまり多くの情報を見つけられませんでした。台湾の会社の株主名簿がすべて公開されるわけではないのと同様に、製作委員会も出資しているすべての企業名を公表するわけではなく、情報を見つけるのはなかなか難しいものです。
アニメ・音楽・その他あらゆる作品の発表は、基本的に毎回がビジネス戦略の実験です。しかし作品が成功して知名度が上がり、グッズがヒットしても、原作者が必ずしもそれに見合った対価を得られるとは限りません。
次回は、作者と作品の関係、そして今年の流行キーワードであるNFTについてお話しします。長くなりすぎるので、この辺で。それでは、また次回~
記事の内容や貴社の状況についてご質問がございましたら、お気軽にお問い合わせください。
無料相談を予約する